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Dec


Dec.31th
2020年の記録


今年1年は胸をつかれるような時間の連続でした
コロナ禍によって浮き彫りになる人間像とお金、権力
さらにはBLM問題やその他の差別問題を考える時間も増えました
今年はJazz音楽において偉大な作曲家であり音楽家のCharlie Parkerの生誕100年ということもあり
年があけてすぐParkerの伝記本を読んでいました
私達Jazzを演奏する音楽家にとって黒人差別問題は近くに存在する問題です
Jazzの文化は自由民権運動が活発な時代をまさに通っているとおり
私達が愛してやまない偉大な音楽家達の多くは差別を受けてきました
その事実を含めた音楽の歴史を私達は若い頃から学んでいます
Charlie Parkerもその一人であり、
100年を経た現在もなお
ジャズミュージシャンであるAmbrose Akinmusireや Immanuel Wilkins, 
世界を代表するDiva、Alicia KeysもBLM問題を提起した作品を制作しています
私はこのCharlie Parkerの本を読むと同時に起こった
BLM問題をあらためてしっかり考えないといけないと思いました
そして日本人としてのアイデンティティとは何か?
表現者として目を背けずに問題提起することも必要だと思う1年になりました
世界は差別であふれています
そしてその問題は今年世界中で起こったコロナによる様々な問題とも通ずるものだと思います
今、食べるものに困っている人がいるかもしれない、
こどもがひとりぼっちでいるかもしれない
おじいちゃんおばあちゃんが人の助けをかりれないかもしれない
自分のせいで誰かを感染させてしまって心の痛みがぬぐえない人がいるかもしれない
誰かを感染させてしまってはいけないと思って閉じこもってしまった人がいるかもしれない
今にはじまったことではない事も然り
コロナが原因で生じた弊害はどれだけあるのでしょう
人それぞれ常識も正義感も違う
はじめて未来を心配しながら年を越します